NATAアスレチックトレーナーへの挑戦!

大学卒業、アスレチックトレーナー資格取得へ

大学もそろそろ終盤に差し掛かり就活の準備となりました。

しかし、トレーナーとして職に就く資格が必要です。更に資格を取得するためには必ずNATA有資格者のもとでインターンを既定の時間クリアーしなければなりません。

NATAと言うのは、National Athletic Trainers’ Association(全米アスレチックトレーナーズ協会公認トレーナー)でアメリカメディカル協会が認めるトレーナー国家資格です。

大学の外では日本人にとって非常に狭き門でした。仲間でインターン先が見つからず、ビザが切れ帰国せざるを得なかった人もいました。

本来は、大学在学中に大学内でインターンをクリアーできるはずだったのですが、成績順だったので卒業までに順番が来なかったのです。

奇跡の出会いでアスレチックトレーナーへ

ある日、テニス部で練習していた時のことでした。ある男性が練習を見学していました。

休憩時間にその男性に話しかけられました。
名前はミッチ・パレイラと言い、テニス専門のスポーツカウンセラーだそうでした。たまたま仕事で大学を訪れ、テニス部が目に入ったから見学にきていたそうです。

一週間ほど滞在する予定だったそうなので、その間、ミッチさんのスポーツ心理や長谷川コーチのメンタルトレーニングについて話していると、共通する点がたくさんあったので意気投合し、その後も連絡を取り合うようになりました。

ある日、話の中で将来の話になった時、インターンシップで悩んでいることを話すと“そんなことだったらもっと早く言ってくれればよかったのに”私は、一瞬“ハー!?”と思いました。

ミッチさんが言うには“僕の弟のマイクは、NATA有資格者でワシントン州ヤキマという町で高校のヘッドトレーナーをしている。
とてもいい奴だから紹介するよ” マジッすかー!!! アザーっす!!!

部活の休みを利用してマイクさん会いに行くことになりました。
車で約3時間、ワシントン州ヤキマという高校が4つしかない小さな町。ヤキマに到着してマイクさんの住むアパートへ

チャイムを鳴らし、出てきたマイクさん うわー! ミッチさんと同じ顔!そう言えば、ツインブラザー 双子って言うてたな!!!

聞くところによると、360日中300日が晴れ、ほとんど雨が降らない地域らしくスポーツも盛んに行われているとのことでした。

町を案内してもらい、ご両親まで紹介してもらい温かく歓迎されたのを今でも鮮明に覚えています。

卒業後、マイクさんのアパートにしばらくの間居候させて頂き、おまけに仕事まで紹介して頂き感無量!!!

ここで、問題がー!!!

学生ビザしか持っていない自分はアメリカで働けません!!!
とりあえず、当面1ヶ月間は紹介して頂いたスポーツリハビリセンターで研修と言うことでただ働き。

その後、ボスに同意書を書いてもらい一時帰国、大阪のアメリカ領事館で就労ビザを発行してもらいました。

これでアメリカで働けるぞー!!!

留学当初、英語学校だけと予定していた自分が、まさかここまで

アメリカに来て7年目のことでした。

マイクさんの紹介で、朝8:00から2:30までは地元のスポーツリハビリセンターで、PT(理学療法士)アシスタントとして働き、午後3:00から7:00までは地元高校でマイクさんのアシスタントトレーナー、週末も地元の高校野球やソフトボールの大会トレーナーなど3年間トレーナーの修業をさせて頂き、無事NATAの資格も取得でき、ヤキマに来てから3年、ビザが切れ帰国する決断をしました。

何やかんやで10年もアメリカにいましたね~

ミッチさんとマイクさんには本当に感謝しています。